「非正規雇用者が増えている」、と叫ばれる世の中になっています。

正規雇用とは、いわずとしれた「正社員」です。その契約期間は「無期」であることが多く、各会社の定める定年退職まで働き続けることが可能です。
「非正規雇用者」は、いわゆる正社員ではない雇用契約を結んでいる方のことを指します。

非正規雇用に比べて、正規雇用の方が賃金などにおいて優遇される、というイメージが持たれがちです。なぜなら、「非正規雇用者が増えている」という提言自体、ネガティブなイメージで使われるからです。「嘆かわしい」という訳です。
この言葉のニュアンスには、「正社員が偉い」という一種偏った考えも少なからず秘められています。

では、実際は本当にそうなのでしょうか?
「正社員になれば一生安泰」などというイメージは過去のものです。正社員として働いている方の全てが満足な給与を得られ、休みもしっかり取れ、ワークライフバランスが安定しているわけではないのです。むしろ、そのような方の方が少ないのです。

「不況」と漠然に語られて久しいですが、そのような状況が状態化した昨今では、「全体の状況」、つまり”景気”などといった『ニュースで語られる経済の指標』は個人の給与を全く左右しません。
各個人の給与を左右するものは、「個人がいかにして企業の生産活動に寄与しているか」です。
もっと簡単にまとめてしまうと、「いかに仕事が出来るか」ということです。

もちろん、会社が赤字状態であれば、人件費にかけられる予算も少なくなってしまいます。うかうかしていると、人が働けるフィールド自体がなくなってしまいます。ですから「正社員」は必死で会社を守ろうとします。
言葉を換えると「自分たちに給与を支払う会社を守る」、すなわち「自分たちの給与を守る」、というわけです。
それは「もっと売り上げを作るぞ」という生産性のある活動ばかりではありません。
非正規雇用者への支払いの圧縮、つまり「契約を解除する」というような予算削減の動きの方が顕著になります。なぜなら、「売るぞ」と思ってすぐに売れるのであれば、会社は赤字になんかなるはずがないからです。
ですから人件費をはじめとする「経費」の削減が躍起になって行われるのです。

こうなってしまうと、先ほど述べた「全体の状況は個人の給与を左右しない」ということがウソに感じられるかもしれません。しかし、「全ての会社が赤字」というわけではないはずです。
そして、大赤字でも高水準の給与を維持している大企業もあります。
つまり、それは「会社次第」だということです。「黒字であればみんな給料がいい」という状況も全くあり得ません。

前置きが長くなりましたが、「派遣で働く」ということは、「期間」を定めて特定の企業で所定の業務に就く働き方です。
正社員とは違い、業務内容や雇用期間は契約で定められます。
雇用者と就労者の間には、人材派遣業者などが入り、雇用者から支払われる賃金からのマージンで利益を得ます。
就労者、つまり派遣社員は、人材派遣業者にとっては
商品と同じです。派遣社員は雇用者の支払いに応じた働きを見せなければ、契約更新はおろか、人材派遣業者から次の案件を得る事すら難しいでしょう。
正社員と比べると、派遣社員は利害関係が複雑になる分、寄せられる期待も大きなものとなります。

企業はより良い人材を効果的に機能させ、もっと売り上げを伸ばそうと取り組みます。
その取り組みを少しでも緩めてしまえば、すぐに業績は低迷してしまうからです。

派遣社員は即戦力です。
これから派遣社員として働こうとしているあなたは、企業と人材派遣業者の期待を一新に背負って働くことになります。

しかし臆することはありません、派遣社員としての「考え方」のポイントを掴んでいれば、きっとうまくいくはずです。

このサイトは、あなたを無敵の派遣社員として輝かせるための「戦術指南書」なのです。