選べる強みが派遣の良いところ
「派遣」の仕事には契約期間があります。三ヶ月単位ということが多いと思います。契約期間ごとに、双方の意思を確認して、契約を更新します。
「働いてみたけど、とんでもないブラック企業だった」ということも、最近では多いです。
これは派遣社員だけではありません。正社員ですらそうなのです。
正社員の場合は企業に雇用されるまでのステップが多いです。面接も三度、四度と繰り返し、事前課題などもこなし、ようやく入社というわけです。期間も新卒であれば1年以上かかりますし、中途でもそれくらいの期間を要する場合もあります。
ところが実際に働いてみたらとんでもない労働環境であり、体調を崩しかねないということもあります。
いわゆる「ブラック企業」の情報はインターネットなどで流出している傾向にありますが、それが全てではありませんから、やはり「働いてみないとわからない」ということも多いのです。
正社員の場合、そのような状況に陥ると悲惨です。
「入社する」ということの難しさは先程述べましたが、簡単に転職する訳にはいかないのです。特に中途採用の場合、「前職での就労期間」というものは履歴書や職務経歴書ではっきりと明示する必要があります。明示する必要があるということは、次の会社の人事担当はそこも判断材料のひとつにします。
最低でも1年は働かないと、マイナスポイントとなってしまいます。
「ブラック企業だったので辞めました」という言い訳は、面接では通用しないのです。
このような暗黙の制約があるので、「正社員」になってしまうとすぐには辞められません。
それでは、「派遣」の場合を考えてみましょう。
契約期間が定められていて、期間毎に「更新」する必要があります。
そう、派遣社員は契約期間が満了になれば「更新しない」という選択肢があるのです。
少なくとも、ブラック企業に当たってしまった場合でも、「終わり」が最初から見えているということです。
これは精神的なゆとりを生み、派遣元の会社と、あるいは別の派遣会社と、「次」に関して相談することも出来ます。
このように、派遣ならではの強みというものがあります。