非正規雇用っていけないこと?

冒頭で「正規雇用」と「非正規雇用」に関して述べました。
非正規雇用が増えている、と世間で嘆く風潮にあることは確かです。
ですが、「良い」・「悪い」の実際は、全く別物です。
正社員は確かにその会社で「出世」出来るかもしれません。将来のビジョンも描きやすいのかもしれません。そして「派遣社員」に代表される非正規雇用者は、常に指示される側であることも間違いありません。
構図としては、非正規雇用者は正規雇用者の下に位置することは変わりません。このことも、派遣社員をはじめとする非正規雇用者のイメージを悪くする一因となっています。
ですから正規雇用、いわゆる「正社員」に羨望抱く方も少なくないのです。
それでは、「正規雇用者」が誰にも指示されず「自由」であるかどうかを考えてみましょう。答えは簡単です。「自由」ではありません。やはり、上司の指示を受けます。
その指示を出す上司もまた、その上司から指示を受けます。
結局のところ、企業のトップは「経営者」です。
その経営者もまた、会社の業績と、社員の生活という「責任」を一身に背負っています。
つまり、「自由」な仕事などはこの世に存在しないのです。
それでは、背負うべき「責任」と「対価」が比例するかというと、今の日本では、そして世界においても、必ずしも「比例」しません。
賃金に対する悩みは常に誰でも持っているものなのです。
そのような状況ですから、特に正規雇用・非正規雇用に拘る必要はないと、敢えて明言します。
大切なのは、「自分で定めたライン」に沿うことです。「なんでもいいから仕事がしたい」などというスタンスでは、収入は上がりません。
そこは自分の能力の現在値と、その成長曲線を思い描き、収入を当てはめるべきなのです。
なんだか難しいようですが、要するに「いつまでに◯◯が出来るようになっていて、◯◯万円の給料をもらっていたい」というビジョンです。
正規雇用であれ、非正規雇用であれ、このビジョンがなければ収入など上がらないのです。
特に、派遣社員は限定的な範囲でその能力を発揮する働き方です。企業の期待値はもちろんあって、それに応えるのはもちろんですが、派遣には「次」というフィールドもあるわけですから、常に向上心を持って自己を磨けば、よりよい待遇での契約も目指せるのです。
その分、「正社員」よりも収入アップの可能性が高いのです。
今の日本では、いつどの会社が倒産するかわかりません。正社員が安泰というわけでは決してないのです。
そして専門分野になればなるほど、派遣社員に対する賃金が正社員を上回ることも多いのです。
今の時代、「スキル」は生きていくための武器です。
特定の分野に特化出来る分、派遣社員をはじめとする非正規雇用者は、「自分を磨く」ということに専念できるのです。
ビジョンがあれば、非正規雇用でも構わないと考えられるのではないでしょうか。

 

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