「それは契約外の業務です」・・・それホント?
企業に派遣される際に、ある程度の勤務内容は契約によって定められます。技術職であれば尚更顕著で、プロジェクト単位での契約ということも、当たり前のようにあります。ここではそのような専門職ではなく、一般事務での派遣社員の立場として考えたいと思います。
前提として、世の中には立った一人で成立する仕事はないといっても過言ではありません。
仕事には必ず受け手がいます。
「仕事」はそれ自体がコミュニケーションなのです。人と関わらないことはありません。
これは何をする際にも大前提となります。
これさえ踏み外さなければ、「契約外」の業務に一定の答えが出るのではないでしょうか。
その答えとはつまり、「契約外でもある程度対応する」ということです。
なぜなら、仕事は共に進めるものであり、コミュニケーションだからです。
人である以上、感情があります。そして人である以上、感情は業務効率に一定の影響を及ぼすのです。
あまりにオーダーが理不尽でなければ、ある程度の契約外業務も引き受けるべきでしょう。
もちろん、オーダー自体に悪意があったり、明らかに理不尽な場合は、断れば良いのです。
そしてそのような悪意のあるオーダーが続いてしまうようであれば、契約を更新しなければ良いのです。
ちなみに、悪意のあるオーダーが続いた際は、業務上の指揮監督担当者ではなく、さらにその上の管理職の方に相談してみましょう。会社として悪意をぶつけているのではなく、担当者個人の問題である場合の方が多いです。
案外簡単に解決してしまう状況も多々あるのです。
それでは、その「契約外オーダー」が理不尽なのか理にかなったものなのかはどのようにして見分けたら良いのでしょうか。
それは「察する」しかありません。察するためには、状況を知るしかありません。
状況を知るためには、「コミュニケーション」を日頃から取る必要があるのです。
仕事は人と人が創りだすものです。
そして人は少なからず感情で動くものです。そして感情には「事情」があったりします。
いくら契約を締結したとはいえ、あまり意固地にならず、状況に応じて臨機応変に立ちまわることが、良好な関係を保つコツなのです。