サービス残業って必要?
「残業」は、労働者にとって永遠の課題です。裁量労働などという考え方もあります。ある程度の裁量を与えられる代わりに、月額定額の手当で一定の責任を負うというものです。派遣社員にとっての残業は、あなたと勤務先だけの問題ではなくなる点が少し複雑です。
あなたが残業をすればするほど、派遣先の企業は派遣会社に対してより多くの費用を支払うことになります。ですから、予め契約や口頭で「残業はない」と決める場合も多いです。
ですが、業務状況は日々めまぐるしく変わるものです。当初定めた計画通りにことが運ぶこと事態が少ないといっていいでしょう。特定のプロジェクトに従事する場合、プロジェクトマネージャーの裁量に依るところも大きいのです。
「サービス残業」とは、残業手当を返上して働くことです。労働基準法に則ったものではないですし、健全な形ではありません。
ですが、派遣社員ではあなたと派遣先企業、そして派遣会社という三者の利害が錯綜します。
「契約だから」と、あくまでドライに突っぱねるか、自分の責任で少し頑張るか、それはあなたに委ねられることですし、派遣会社がサービス残業を認めることは決してないはずです。
ですが、あまりにもプロジェクトの進行が滞るようであれば、緊急避難的に残業を行うことはやむを得ないかもしれません。残念ながら状況によりますし、正解はないことです。
柔軟な対応が可能な状況かどうかは、取り巻く環境によります。
ただ、あまりにもサービス残業を強いられるような状況が続くようであれば、派遣会社の担当に一度相談するのが良いでしょう。契約条件の見直しなど、正当な交渉が行われるはずです。そのようなことが見られない場合、残念ながらあまり良い派遣会社ではないと判断せざるを得ないでしょう。
労働は法律に則った形で正当に行われるべきことです。明らかにオーバーワークが続くようであれば、あなたの体が持たなくなってしまうかもしれません。
状況に応じて、柔軟に対応したいものです。